会社を辞めるにはいろいろな理由がある
会社を辞めようかどうか迷っているあなた、
もうすでに会社を辞めると決心したあなた、
これとは別に会社が倒産するので、仕方なく辞めざるを得ないというあなたなど、
人にはさまざまな立場の方がいるに違いありません。
会社を辞めることを決意した人が転職するまでに必要となるさまざまな手続きや注意点について解説します。
まず、辞める時に準備しておかなければいけない手続きについてふれておきます。
会社を辞める前にやつておくべきこと
在職中であれば会社の総務や経理担当の方がしてくれていた社会保険などの手続きは、あなたが会社を辞めた後は、すべて自分自身で行わなければならなくなります。
その手続きをスムーズに行うためにも、退職前にやっておくことは、次のようなことがらです。
① 退職願(退職届)を提出する。
② 退職日までに自分の担当業務の引継ぎをする。
③ 住民税の支払方法を決定する
退職日により数か月分一括徴収されることもあるので住民税の徴収方法を確認しておく。
④ 退職所得の受給に関する申告書を提出する。(特に退職所得控除額を超えて退職金を受け取る人)
⑤ 身体が悪いところがあったら治してく
⑥ 職務経歴書を作成するためにも、自分がこれまでにやってきた仕事の種類、経験、実績、得意分野などを時系列的に整理しておく。
健康保険の「被保険者資格喪失日」は離職日の翌日
健康保険証は、離職日の翌日に効力を失います。
離職後の国民健康保険などの手続きは離職日の翌日から届出期間が決められているので注意してください。
在職中の社会保険料は離職した日の翌日が属する月の前月分までが徴収されます。
【例1】8月31日退職の場合=資格喪失日は9月1日なので、8月分までの保険料が徴収される(9月支払いの給与からも控除される)。
【例2】8月30日退職の場合=資格喪失日は8月31日なのでフ月分までの保険料が徴収される(8月支払いの給与から控除される)。
退職時に会社へ返却すべきもの、受け取るもの
返却するもの
- 健康保険被保険者証
- 定期、名刺、身分証明書、社員証など
- 鍵類、携帯電話、制服、作業服、事務用品など
- そのほか会社から貸与されたものや社費で購入したもの
会社からもらうもの
- 離職票1と2(離職日の翌日から10日以内に会社が手続きをし、それから受け取る。ハローワークで「求職の申込み」をする際に提出する)
- 雇用保険被保険者証(会社が預かっている場合は受け取る。ハローワークで「求職の申込み」をする際や、再就職した会社に提出する)
- (必要に応じて)社会保険資格喪失等確認通知書(健康保険をいつやめたかの証明となるもの。国民健康保険・国民年金に加入する際に使用)
- 年金手帳(会社が預かっている場合は受け取っておく。国民年金の種別変更をする際などに必要)
- 源泉徴収票(通常は年末になる。退職した年に再就職しない場合の翌年の確定申告や、再就職先での年末調整の際に必要)